POGGERINO

ファットリア・ポッジェリーノは、トスカーナのキャンティ・クラッシコ地域のほぼ中央にある家族経営のワイナリーです。106エーカー(43ヘクタール)を所有し、そこには葡萄畑、オリーブ、森、数棟の家、12世紀の教会があります。

 

ワイナリーは、フィレンツェで長い歴史を持つ家の子孫、ジノリ・コンティが所有していました。1970年代に入り、現在のオーナーであるピエロの母親であるフロリアーナ・ジノリ・コンティがそのワイナリーを相続し、1980年代にその夫のファブリツィオ・ランツァとともに、”ポッジェーリーノ”のラベルでキャンティ・クラッシコを造り始めました。1999年に、以前よりワイナリーの運営を任されていた子供、ピエロと姉のベネデッタ・ランツァに引き継がれました。ピエロがワイナリーの運営を、ベネデッタはアグリツーリズモを運営しています。

 

現在は約12ヘクタールを葡萄畑とし、その大半はサンジョヴェーゼが植えられています。ポッジェリーノの葡萄畑は海抜400〜500mにあり、南〜南西に面しています。ガレストロと呼ばれる片岩と砂岩が混ざった砕けやすい瓦礫土壌とアルベーゼと呼ばれる炭酸カルシウムを多く含む泥灰土で構成されています。

ミネラルを多く含み良質のサンジョヴェーゼが出来るため、ポッジェリーノのキャンティクラシコはサンジョヴェーゼ100%で造られています。

 

 

ポッジェリーノのワインは、すべて自社のブドウだけで作られ、そのすべての工程を自社で行なっています。葡萄畑では、高い凝縮度と可能な限り成熟した良質なブドウを作るために、ピエロはほとんど異常なほどの注意を払って葡萄を栽培しています。テロワールを完璧に表現するスタイルのワインを造るために不可欠なことだと考えています。この様な葡萄から造られたワインは、果実味の豊かさ、凝縮感、酸、タンニンを持ち合わせており、長期熟成が可能なワインが出来ます。

Chianti Classico DOCG

良質のサンジョヴェーゼが出来る土地のため、サンジョヴェーゼ100%にこだわって造ったキャンティ・クラッシコ。葡萄の木は、1994年〜2004年に植えられたもので、すべて手摘みで収穫をしています。セメントタンクで35日間マセレーション・発酵後、20〜25hlのスロヴェニアンオーク樽とフレンチオークのトンノーで12ヶ月熟成。最低8ヶ月間ビン熟成。ブラックベリー、チェリー、クロフサスグリ、甘草、バニラのニュアンス。果実味豊か。持続性のあるまろやかなタンニン。肉のグリルや熟成チーズなどと合う。2010年ヴィンテージはワインスペクテイターの今年の100本で18位に選ばれています。

Chianti Classico Riserva "Bugialla" DOCG

葡萄畑1973年に植えられたものです。岩の底土を持つ”ブジャッラ"畑で最高のブドウのみを使用し醸造しています。すべて手摘みで収穫した葡萄をセメント槽で55日間のマセレーション・発酵後、20〜25hlのスロヴェニアンオーク樽とフレンチオークのトンノーで18ヶ月熟成、その後最低12ヶ月ビン熟成させています。ブラックベリー、なめし革、チェリー、甘草、黒鉛、タバコなどのニュアンス。持続性のあるまろやかなタンニンでエレガントな味わい。肉のグリルや熟成チーズなどと合う。