Castel del Piano

ワイナリーはトスカーナ北西部、リグーリアとエミリア・ロマーニャの州境にあります。アペニン山脈が始まる地点、トッレンテ・タヴェローネ渓谷にある古代ローマの町ルニの外れにあります。現在は地中海より20キロほど離れていますが、当時は海沿いの港町として栄えた町でした。その歴史は古く、紀元前200年から大理石や木材の物流が盛んに行われました。またフランスヘ抜ける主要な道があり、交通の要として多くの人々が行き来をしました

 

ワイン醸造用のブドウの栽培も盛んに行われ、多くのブドウ品種が持ち込まれましたが、約1000年前にノルマンディの侵攻を受け、その後衰退の一途を辿りました。長い年月、他の地域から隔離されていたこともあり、今では希少となってしまった品種の多くが残っている地域です。町の衰退とともに葡萄畑も激減しましたが、ピサ大学の調査によると、現在でもヴェルメンティーノ・ネーロ、カナイオーロ(メルラ)、ポッレラ・ネーラ、グロッペッロ、ドゥレッラ、アルバローラ、ヴェルデッラ、マリネッロなど、多くの希少品種がみられます。

 

カステル・デル・ピアーノでは、ヴェルメンティーノ・ネーロ、カナイオーロ(メルラ)、ポッレラ・ネーラを有機農法で栽培し、ワイン醸造を行なっています。

 

 

 

ワイナリーは元々ミラノの製薬会社で働いていたアンドレア(写真上)とそのパートナーのサヴィーナがで運営しています。

都市での生活に疲れ、田舎暮らしをしたいと思い土地を探していた時に、この土地に出会ったそうです。

時の止まった様な昔からののどかな生活が残っていたところが気に入ったそうです。

 

2000年前からワインが造られていた土地であることから、昼夜の寒暖差や土壌、風通しなど、自然派ワインを醸造するのに適していた土地でした。出来るだけ人的介入を避けてワイン醸造することを目指しています。

 

ワイナリーにはアグリツーリズモも併設されています。

 

 

 

 

 

Lunalies 2018

ザート・フリッツァンテ "ルナリ"2018 

Rosato Frizzante "Lunalies" 2018

 

セパージュ:ヴェルメンティーノ・ネーロ

早摘みしたヴェルメンティーノ・ネーロを瓶内二次発酵させたロザート・フリッツァンテ。同じ葡萄のモストを加えて瓶内二次発酵させている。ノンフィルター。柔らかな泡とスッキリとした酸。アセロラなどの小さな赤い実のニュアンスがあります。爽やかな飲み心地です。辛口なのでお刺身など和食にもよく合います。

 

 

 

 

Pepe Nero 2017

ペペ・ネーロ 2017 

Pepe Nero 2017

 

セパージュ:ヴェルメンティーノ・ネーロ 

めずらしいヴェルメンティーノ・ネーロ100%の赤ワイン。ステンレスタンクで6ヶ月間寝かせた後、6ヶ月間ビン熟成。スミレなどのフローラル、ラズベリー、バルサミコなどのニュアンスとほんこりとスパイシーさがあります。

 

Durlindana 2018

ドゥルリンダーナ・トスカーナIGT 2018

"Durlindana" Toscana IGT 2018

 

セパージュ:ポッレラ・ネーラ

ポッレラ・ネーラはトスカーナとリグリアの州境の辺りでしか作られていないめずらしい品種。黒葡萄で赤ワインのブレンドにされることが多く、ポッレラ・ネーラだけでは赤ワインとしては満足出来るワインが出来なかった。その葡萄の特徴をいかす為に短時間マセレーションし、白/ロゼワインに醸造した。フレッシュさと特徴を残すためにステンレスタンクを使用してる。ミネラル感があり、フローラルのニュアンス。

Canaiolo Rosato "Clare" 2017

カナイオーロ・ロザート"クラレ" 2017

Canaiolo Rosato "Clare" 2017

 

セパージュ:メルラ(カナイオーロ)

メルラはこの地域しかない非常にめずらしい品種。葡萄の房は小さく色は濃いが色は抽出しにくい。熟成は遅いが早めに収穫をしている。そのメルラを100%使用したロゼ。葡萄を2日間マセレーションしている。小さな赤系の果実感が爽やかで暑い夏にオススメのロゼワインです。